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プリントしたいというお客さまがいる限り、この仕事は続けたい。
もっと人との出会いを大切にしたいから。

ある人との出会いからはじめた写真店。人との出会いを大切にしてきた株式会社 富士さんが、松坂屋ストア カメラコーナー平針店のリニューアルを決断した理由や、リニューアル後、どのように変わったかをお伺いしました。

自分では気づけない点を克服して、リニューアルを成功させる。
店先の様子、POP 株式会社 富士さんの、松坂屋ストア カメラコーナー平針店は、名古屋市内の東端に位置するスーパー、松坂屋ストア内にある写真店です。この地域は、昭和50年2月に昭和区から分区独立して誕生した名古屋市の中で一番新しい天白区の中にあり、宅地の造成や、道路・地下鉄など交通網も整備されて、住宅地域として発展しています。特に、平成16年地下鉄名城線が環状化されてからは、交通の利便性が向上し、多くの住宅が増え、今後さらなる発展が期待されています。

株式会社 富士 代表取締役の柴田さんは、「ほんとうにね、いい出会いがあってね、それで出店させていただいたようなものです。」と、人とのつながりや良運など、まず感謝の心からお話を始められる誠実な方でした。

人との縁で松坂屋ストアオープンの時に出店のチャンスを得、それ以来この写真店で、営業を継続、地域の方からの信頼を得ておられます。 もともと、スーパー内のミニラボ店という事で、食品などの購入ついでに、写真のプリントを頼まれるお客さまも多く、従来からコンスタントに売り上げのあるお店でしたが、この数年でデジタルカメラの定着やホームプリンタでの出力などで、経営環境そのものが変化し、どう対応するべきかに頭を悩ませておられたそうです。
「そういう時にね、たまたまノーリツ鋼機の営業の人からコンサルの方を紹介いただけてね。いろいろお客さんの視点で、話してもらったのは良かったですよ。やっぱり、どうしても、自分では気づけてない点はあるものです。お客さまの目から見ていまの時代にあった店になってるかどうかがね、なかなかわからないんですよ。」とおっしゃる柴田さん。

「POPを作ったりね、デジタル対応のアピールをしたり。いままでも必要と思われる事はやってたんです。でも、たとえば壁が黄ばんでいるという事に気づけない。マンネリになってるんですね。そこに気づけたのが大切でね。そこを外からの目で見ていただけて良かったなと感謝してるんです。」と、自分なりの視点から離れる大切さを説かれる柴田さん。その視点を生かして、2006年11月には店内をリニューアルし、デジカメプリント対応店として、大きく売り上げを伸ばされました。「若い主婦の人たちにもたくさん来ていただいてね、良い実感を持ってますよ。」とにこやかにおっしゃいます。
新たな客層を開拓。と同時に従来のお客さまとも深い交流を。
店内の様子、ディスプレイ 実際のお店の雰囲気がどう変ったのかについては、店長の安藤さんがお話しくださいました。

「扱っている商品もね、これを機会に、いろいろ変えてみたんですよ。たとえば、アルバムのメーカーさんが、『こういうスーパーならこういう安手のものがいい』という感じで持ってきたものを、そのままおいてたんですがね、今回は少しオシャレなものとか、値段も、いつも扱ってるものよりは上のものにしてみたりしてね。もちろん展示の仕方を変えたので、その影響もありますが、思ってた以上に、お客さんの反応は良いんですよ。いちばん来て欲しい、ヤングファミリー層っていうかね、そういう人たちに注目してもらえるようになったなぁというのは感じますね。」とおっしゃる安藤さん。

「店頭受け付け機も、台数増やして、ゆっくり座って選べるようにしたら、本当に子供連れの奥さんとか、気軽にプリントしてくれるようになったんですよね。まぁ確かにそのためにベビーカーを押してる人でも通れるように商品台の位置を考えたり、取り扱い商品を整理したりとかの手間はかかりましたけども、手応えは全然違いますからね。」と、安藤さんもまた、ニコニコをお話しくださいます。「新商品として導入したオリジナルストラップ(ハメパチ)も反応いいですしね。お客さんからもキレイになったねぇと言ってもらったりしてね。うれしいですよね。」と、新しい、いままでとは違う層のお客さまに来ていただいている事を心から喜んでおられます。

「違うタイプのお客さまが来られるようになったなぁ、と実感するのは、ポイントカードの事ですね。いままでもスタンプカードで景品を差し上げたりという販促はしてたんですが、『スタンプカードはお持ちですか?』と聞かないと出してくださらなかったんですよ。でも、リニューアルを機にポイントカードに変えたら、聞かなくてもお客さまの方からカードを出してもらえるようになりましたからね。ヤングファミリー層は価格にシビアとは聞いていたので、価格もボリュームディスカウントを導入しましたけど、そういう効果もあるんでしょうね。とにかく、ポイントをコツコツ貯めておられる、価格にシビアなお客さまに来てもらえているんだ、という実感があって、いままでとの違いは、面白い体験でしたね。」
このお店ならではの販促アイディアについておうかがいすると、 「ええ、まだ定着はしてないんですが、そのポイントの2倍デーを、毎週火曜日に設定してやってます。というのは、このスーパーは以前は火曜日が店休日だったので、火曜日だけ客足がグンと落ちるんですよ。なので、それを改善するためにポイントが2倍になる日に設定したんですが、これも、お客さまがポイントカードをちゃんと使ってくださってるからこそ出来るアプローチだと思いますよ。」とお客さまとのコミュニケーションが、キチンと取れているかどうかを大切なポイントとして挙げられました。
これからは、お客さまとの交流が、写真店の支えです。
「いや、店長がこういう性格だからこそね、お客さまが何度も来てくださるんですよ。」と、解説されるのは柴田さん。

「人なつっこい笑顔が出せる人だからこそ、店長としてまかせられるんですよ。実際、いろんなお客さんが、毎日のようにきてくださったりしてますから。」とおっしゃいます。実際どんな方が毎日来られるのか? と伺うと安藤さんは、
「いや、実際はなんで毎日来られるのかはわからないですよ。でも、そういうお客さまは、お年寄りの方ですから、散歩のコースにされてるのかも知れないですね。で、毎日写真を数枚プリントしては持って帰られる人がいたりね。こちらも来てくださるのが楽しみだから、こんにちはってあいさつして、それもまた楽しみですしね。」とニコニコされています。新しい客層に対処するのはもちろんですが、いままでのなじみのお客さまとのコミュニケーションも絶やしていないというところが、このお店の強みかもしれません。

「うちは、お客さまの写真を飾るギャラリーのスペースも設けてますしね。そういうところで自分の写真を見に来られるお客さまもおられますよ。ほんとうに写真の好きな昔からのお客さまですけども、お知り合いと一緒に来られて、『ほら、ここに飾ってあるだろ』とか言っておられて。こういう事も大事なことだなぁと思います。そういう層はシニア層ですけれども、大伸ばしとかの需要もありますし、季節の変わり目に掛け替えている、このギャラリースペースは、当店の特徴になってるかもしれませんね。」
店内の様子 また、この地域は近くに学校も多く、学生さんへのアプローチも重要なポイントだと安藤さんは言われます。 「学生さんは、バーベキューとか居酒屋での飲み会とか、そういう時の写真を何枚もプリントされますよね。そういうニーズもちゃんと追いかけていきたいですね。卒業の時には、在学中に撮影されたデジカメ写真を、思い出を交換するために、まとめてプリントしてもらえればなぁと思います。実際、若いお母さんだと、保育園や芋掘り大会とかのイベントがあった時には大量のプリントをされますからね。そういう地域の生活の中に入り込むことが、これからは大事だと思います。」とおっしゃる安藤さんの言葉に続けて、柴田さんがこんな補足説明を付け加えられました。

「結局はね、ひとつひとつのプリントをていねいにしなくちゃいけないって事です。それは昔も今も変らんことです。この店はていねいだ、というのがお客さまに伝われば、また来てくださるんですよ。ミニラボ店もたくさんできましたが、結局お客さまの名前を受け付け用紙に書いて『ハイおしまい』じゃダメですね。そのままプリントしてしまったら、わずかに笑顔の写っている部分が切れてしまう。そういう時にちゃんとトリミングを調整するとかですね。そういう事が大事なんです。お客さまはそういう所をキチンと見ておられますしね。それにいまの機械は、そう言うことも簡単にできるようになってるわけだから、やっぱりそこをね、キチンとしなくちゃいけません。」という基本中の基本のお話にテーマは戻ってきました。
「やっぱりね、プリントしたいというお客さまがいる限り、この仕事は続けていこうと思いますしね、その人とのつながりの所にこそ、大きな売り上げの可能性もあるわけですよ。」と柴田さんの思いが伝わる一言で、今回の取材は終えることになりました。
松坂屋ストア カメラコーナー平針店様

〒468-0015
愛知県名古屋市天白区原4-206
松坂屋ストア 平針店内
TEL:052-803-4112
FAX:052-805-5121

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